古川いおり【総評・感想】出張先で童貞部下と相部屋に…

出張先で童貞部下と相部屋に…持ち合わせていたコンドーム(彼氏用)は1つだけ…

出張先で童貞部下と相部屋に…持ち合わせていたコンドーム(彼氏用)は1つだけ…頼み込まれて1回だけSEX、のはずが部下が絶倫すぎて10発も中出しした

2020年3月に「SODクリエイト」からリリースされたドラマ仕立ての作品で監督はこの手のNTRモノを数多く手掛ける前田文豪氏が務めています。

ストーリーはありきたりで新鮮味はありませんが、セリフ回しや間の取り方など淀みなくサラッとこなしており、古川いおりさんの演技力の高さが窺い知れる作品に仕上がっています。

■監督(メーカー):前田文豪(SODクリエイト)
■出演者:古川いおり(AV男優:橋本誠吾)
■発売日:2020.3.12
■収録時間:140分
■商品説明
出張の夜、仕事終わりで飲みに行った古川と部下の橋本。すっかり酔った2人がホテルに行くと橋本のミスでまさかの相部屋に。密かに古川に思いを寄せていた童貞・橋本は我慢できずに古川を襲ってしまう。「ゴムはつけて」と古川が彼氏用に1つだけ持っていたゴムをつけさせるがすぐ暴発してしまい、そのまま強引に生挿入へ…
■評価(10点満点):ストーリー(★★★★★★)演技(★★★★★★★★

ストーリー【評価:62点】

今作は出張先のホテルで彼氏持ちの女上司と童貞の部下が肉体関係を持ってしまうというAVではお馴染みの相部屋NTRモノです。

監督がドラマ作品に定評のある前田文豪氏ということで、おそらく大ハズレはないだろうと思い視聴してみましたが、ストーリーに関しては特に何の捻りもなく先が読めてしまう展開で残念ながら新鮮味はありませんでした。

また、彼氏持ちの演出がほとんど活かされておらずストーリーが進めば進むほど発情した2人がただひたすらやるだけのシーンに突入してしまうのもドラマAVとしては単調で物足りなく(背徳感も薄い)NTRドラマとして締まらなかった(中途半端)ように思えます。

あくまで個人的な意見ですが、特に2人がエッチになだれ込むまでの過程(躊躇い抵抗、罪悪感など)が今作ではしっかり描かれていないために女上司の方が徐々に積極的になっていく心情の変化が薄っぺらく感じてしまい背徳感が得られにくかったこと、また、ここぞという見せ場でのアングルもあまり良くなく印象に残るシーンが少なかったのも個人的にはマイナス点となっています。

とはいえ、前田文豪氏の監督作品ということもあり相部屋NTRモノのドラマとしてそれなりに上手くまとめているので、背徳NTRを期待してしまうと消化不良を起こしそうですが、かといって大ハズレという作品でもなさそうです(ただ、この手の作品を観慣れているユーザーにとっては見飽きた感はあるかと…)。

演技【評価:80点】

AV業界では演技派として知られる古川いおりさんだけに基本的にどんな役どころもそつなくこなしますが、彼女の場合はどちらかというと主導権を握りリードするようなお姉さんキャラがしっくりくる女優さんなので、今作の女上司役はハマり役のような気がします。

特に会話シーンでの間の取り方やセリフ回しは申し分なく、俳優(役者)としても十分やっていけそうな演技スキルを今作でも披露している(居酒屋でお酒を飲んだ時の仕草もリアリティあり)ので安心して観ることができますが、欲を言えば行為に突入してからの抵抗感や彼女の方がスイッチが入ってしまってからの演技がやや芝居がかって見えてしまう点は気になるところかもしれません(演技力があるだけにちょっとした違和感がかえって目立ってしまうという贅沢な悩み)。

また、部下役を演じたAV男優・橋本誠吾氏は決して演技派というわけではないため古川さんに比べるとどうしても演技面で見劣りしてしまい攻防戦の緊迫感などがあまり感じられないのも惜しまれます。